新型コロナウィルスの影響により、社員の安全を守るためリモートワークを導入するようになった。
営業職やデザイン等の自宅で作業可能な部署はスムーズにリモートワークへ以降できたが、私は電話対応や経理、書類の処理等、基本的には出社して行う業務が主な為、緊急事態宣言が出されるまでは時短勤務で出社した。
緊急事態宣言後にリモートワークを導入
その後、週に2~3日のリモートワークと出社を交互に行うようになった。リモートワークのみでは全ての業務を行えないのが現状だ。
リモートワークの導入にあたり、自宅のPC環境や作業内容、コミュニケーションの取り方等様々不安点はあり各部署で対応に差はあったものの、徐々にリモートワークの人数を増やしていくなど、混乱が起こらないよう対処していた。
自宅の環境が整っており、設定のみで対応出来る場合は良いが、PCもなく、ネット環境も整っていない場合は準備に時間を要してしまっていた。
リモートワークの効率は出社時に比べ6割りくらい
リモートワークが徐々にスタートし始めた頃、自宅にある10年物の古いPCを蘇らせ、対応できるよう設定を行い、いつリモートを命じられても良いように備えた。
リモートワークを行うにあたり、不安視していたのは作業効率、コミュニケーション、慣れない環境での自分の集中力などだ。
実際に数日リモートワークを経験して感じたことは、作業効率はやはり出社して作業する方がより多くの処理を行えるということ。
会社に行かなければできない作業や、自宅のPCのスペックでは追いつかないものがある為、慣れるまでは通常の6割程度の仕事しかできない。
私の場合は、夫のリモートワークと時間がかぶる以外は一人でPCに向き合うことができたが、ご家族多い方、お子様のいる方はなかなか勤務時間中とは言えど、業務のみに集中することは難しいと感じた。
リモートワークでは単純作業の効率が上がる
逆に良かった点は、自宅という狭い環境の中で行うことにより、電話等の対応も極端に減る為、思っていた以上に作業に集中することができる。
自宅に持ち帰る作業をしっかり選別して、単純な入力や作成業務などはむしろ会社にいるよりもスムーズに行うことができた。
また、自宅で作業を終えた後、家事にすぐ取り掛かることができ、一日の時間を効率よく使え、食事の時間が早くなる等健康面でも良いルーティーンを作ることができる。
仕事のスイッチをどう入れるか
ある程度整った環境で、仕事スイッチを入れることのできる会社に比べ、自宅というプライベートな空間で自分がいかに集中して取り組むことができるか不安だったが、業務開始、終了の連絡をメールで行うことが義務付けられており、メリハリをつけることができた。
また、業務中様々な人からのメールや連絡に対応していると、自然と自宅という誘惑の多い環境にいても、ある程度緊張感を持ちながら取り組んでいた。
コミュニケーションとセキュリティー
コミュニケーションは、会社にいる場合、内線や固定電話で気軽に話すことができ、対面で書面を元に話し合うことも容易だが、リモートの環境ではメールでのやり取りが多くなるため、やや手間ではあったが、特段不便に感じることもなくテレビ電話やチャット等のツールを活用ながら行うことができた。
セキュリティ面は、重要な書類を持ち帰ることもなく、PC上での作業がほとんどの為、不安に思うことはなかったが、個人の管理となる場合は、気をつけなければならないと感じた。
自宅と会社で行う作業を分けるとよい
通勤の時間、朝の準備の時間が短縮されることでのストレスが大幅に削減され、このご時世外出することへの不安も解消されるといった大きなメリットがある反面、時間のメリハリが付きにくい。休憩時間をこまめにとり、環境の変化から姿勢が悪くなることでの腰痛や、目が悪くなったりとケアや注意が必要だと感じた。
自宅でできる作業と、会社で行うべき作業をしっかりと分けて行うことで、思っていた以上にリモートワークの有効性を感じた。やり方次第でこれまで以上に効率よく仕事を進めることができ、作業の無駄や労力の削減にもつながる良い機会になったと思う。