世間には、様々な副業の種類がありますが、初心者が最も手をつけやすい副業のひとつがデータ入力です。クラウドソーシング等の仕事の依頼をみても「初心者歓迎」のような文字がよく踊っているのが、データ入力だったりします。
実際に求められる技能も、インターネット検索する技術であったり、文字を入力する技術であったりと、普通に生きていれば誰でも身につくようなもののみであることが多いです。
かなりの単純作業ですので、単価はあまり高くありません。データ入力だけで生計を立てていこうとするのは若干無理があるでしょう。しかし、ちょっとお小遣いが欲しいとか、お金をもらいながらスキルを高めたいと考えているような方には、敷居の低い最適な副業であると言えます。何しろ、特別なスキルも技術も必要ありませんからね。
データ入力が別の副業のきっかけに
私自身も、現在はライティングをメインにしていますが、副業デビューはエクセルへのデータ入力でした。
あまり稼げなかったので、やめてしまいましたが、そのデータ入力を通じて、VBAプログラミングと出会い、それを習得し、本業の単純作業をいくつか自動化できたという経験もあります。
こういう意外な価値を得られたりもするので、単純作業と言えどもデータ入力は、これから副業を始めたいという方にはぴったりです。
膨大な量のデータ入力は集中力が鍵
特別なスキルもなく、きちんと正確にデータを入力できればそれだけで報酬をいただけるので、「データ入力=楽」というイメージを持たれる方も多いでしょう。しかし、実際には結構辛いんです。
たしかに作業自体は楽です。10件、20件であれば特に苦労することもなく、作業を終わらせることができるでしょう。しかし、実際には最低でも1000件とか、多い場合には10000件といったような件数をこなさなければなりません。
考えてみれば分かるのですが、依頼者側もそういった膨大な件数だからこそ、外注するのですね。この膨大な件数をミスなく正確にこなしていく上で、大切になるのは「集中力」です。
集中力が欠如した状態で、何も考えずにカタカタとデータ入力をしていても、結局ミスが頻発してしまい、やり直しの手間が発生したり、報酬を支払ってもらえなかったりという結果に繋がります。
しかも、データ入力は言ってしまえばものすごくつまらない作業です。もちろん中にはきちんと目的意識をもってやりがいを見つけて、楽しみながら作業できるという方もいるでしょう。しかし、ほとんどの方は「つまらないな…」と心の片隅で考えながら作業をすることになります。
そしてそんなことを考え続けていると、集中力が落ち、精度が落ち、スピードが落ち、という悪循環に陥ってしまいます。
データ入力を継続するコツ
私が実際に行っていた、集中力を切らさず膨大な量のデータ入力を継続するコツを紹介します。
作業を細切れにして短時間でやり切る
そんなデータ入力において、失敗しないためには、とにかく短時間(概ね15分程度)で作業できる量に分類し、最高の集中力を維持した状態でハイスピードで作業をこなしてしまうことです。
データ入力のいいところは、1件1件が独立しており、連続性を持たせる必要がないところです。例えばプログラミングやライティングにおいては、前後の意味のつながりや論理が整然となっているかが重要であり、作業を細かく分類するということはなかなかできません。
しかし、データ入力はAを入力したら、次はBを入力して、という形で作業はそれぞれ独立しています。そのため細かく区切って、隙間時間だけで作業をするということも可能なのです。
座ったままの仮眠が集中力を高める
そして、その区切った作業量を圧倒的な集中力でこなし切るためにおススメする方法が、直前の仮眠です。作業開始前に少しでも疲れを感じているのであれば、すぐに着手するのではなく、まずは5分から長くても15分程度の仮眠を、座った状態で取ることをおすすめいたします。深い眠りに落ちてはいけません。
人間は、15分程度の仮眠をとった後は、驚くほど高い集中力を発揮すると言われています。最近では、昼寝を奨励する企業も多くあり、その効果は証明されていると言っていいでしょう。実際に私も、集中力を発揮したい場面では、直前に仮眠をとるようにしています。
副業で仮眠をとるコツ
仮眠と言っても、眠りに落ちる必要はありません。少し目を瞑るだけでも充分です。一番怖いのは、そのまま深い眠りに落ちてしまうことですからね。
深い眠りに落ちてはいけない最大の理由は、覚醒までに時間がかかること。朝起きた時のことを考えていただければ分かりやすいですが、朝起きたその瞬間から、いきなりバリバリ脳を使いまくる作業をできるという人は少ないですよね。最低でも10分くらいは覚醒までに時間を要すると思います。
ここで取り上げたのは、データ入力の作業直前に短い仮眠をとり、そして短い時間でこなせる量に区切った作業量を一気にこなしていく方法です。作業を終わらせられたころには、達成感も味わうことができ、さらなるモチベーションにもつながるでしょう。そうなれば、もう少し作業を続けてみたり、別の副業をしてみたり、有意義に時間を使うこともできるようになります。
仮眠の効果をより発揮したいという方には、眠る直前にカフェインを摂取することをおススメします。カフェインは摂取から15分くらい経ってから覚醒作用が発揮されるので、仮眠の効果と相まってさらに集中力を高めることができるでしょう。