私の仕事は、住宅メーカーの営業です。
お住まいについてのお役立ち情報を直接お届し、必要に応じてお家の中へおじゃますることもあります。
住宅営業のリモートワーク事情
4月7日、新型コロナウィルスの影響により、緊急事態宣言対象地域に対し、国民へ向けての外出自粛要請が発表されました。
この時期、私の職場でも一気に危機感が高まり、在宅勤務の準備、はじめにパソコンのシステム導入を各個人で設定するよう指示があります。
そしていよいよ、私が住む県にも緊急事態宣言が出され、訪問活動の自粛をせざるを得なくなりました。
そのタイミングで、全社員あてに「原則、在宅勤務として下さい」と本社から発表。
やむを得ず出社する場合は、「拠点ごとの出社率は20%以下」ということや、お客様とのアポイントが取れた場合は外出も認められており、完全在宅ではありませんでしたが、お客様とのコンタクト手段は「訪問」から「電話や手紙」に切り替わることになりました。
書類と個人情報の持ち出しに不安も
直属の上司から、支店の対応についても指示があり、4月中旬から私のリモートワークがスタート。
パソコンの持ち出しについては、在宅勤務の可能性の話→システムの導入についてのマニュアルが届く→セットアップと、段階的な準備を進めていたため、社内での大きな混乱はありませんでした。
ただ紙の書類も多く、個人情報の持ち出しに関しては不安がありました。
ですので、書類に関しては必要最低限の持ち出しとし、パソコン一台あれば仕事ができる環境づくりに努めることに。
リモートワークは、約一ケ月間続きました。
在宅での営業活動のやり方
実際に行った作業は、
- 週に一度通数を決めて、お客様に手書きのダイレクトメールを郵送する
- 電話でのフォーロー
- どのお客様へ送るか精査する
ということを繰り返し作業していました。
通勤の移動距離がない分、朝の時間を有効に使うことができる点は良かったです。
しかし、自宅で一人、集中して仕事をすることは容易ではありません。
自主性がある方であれば、場所がどこでも問題はないかもしれませんが、私は集中力が続きませんでした。
同僚とのグループラインでの情報交換で分かったことは、やはり気が散ってしまい、仕事とプライベートのオン・オフが難しいということです。
リモートワークの成果は?
一日のスケジュール管理は、パソコンの共有カレンダーに入力し、「見える化」を実施。
大まかな内容で良く、Web会議はなし、監視されている感じもなく、自己管理下での働き方でした。
ですので、やるかやらないかの判断は全て自己責任です。
そして、肝心な生産性はどうだったのでしょうか。
結果、リモートワークによるお客様からの仕事の問い合わせとアポイントは、通常に比べて減りましたが、手書きのお手紙への反響があったり、訪問より電話がいい場合もありました。
リモートワークを成功させる秘訣
リモートワークを実際にやってみて感じることは、まず、段階的な準備の必要性です。
自宅でパソコンを使うのに、社員全員の方のネット環境が整っているわけでありません。
あとは、パソコンのシステムを導入してからのテスト動作がおすすめです。
なぜならば、いざ自宅で仕事を始めてみたところ、システムが起動しないなどの問い合わせがいくつもあったからです。
そしてもう一つ、スケジュール管理は具体的に考えることが重要です。その日の予定が具体的であればある程作業がしやすく、一度取り組めば集中力も徐々に出てきます。
時間と場所の制限がなく、自分のペースで仕事を進められるのは良いことですが、人の目が全くない環境というものは、思った以上に意思の強さが必要でした。
完全なリモートワークの場合は、週に一度はコミュケーションツールを使って、打ち合わせをすることで、モチベーションが上がるかもしれませんね。